2024年4月1日 校名を変更しました(旧校名:呉竹鍼灸柔整専門学校)
暦では夏になりました。いかがお過ごしでしょうか?
前回は、背部痛の治療で、肓門2穴と帯脈2穴の計4穴を経験則として配穴していた事、偶然「四柱刺」を見つけた事をお伝えしました。
今回は、この2穴について調べてみた内容を書いてみます。
※経穴の情報
肓門⇒腰部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
筋肉:広背筋、脊柱起立筋
作用:行気、活血、通便
引用:「三焦兪と並び、胃腸の痛みに効く。『聚英』には婦人乳房疾患にも・・・」
帯脈⇒側腹部、第11肋骨端下方、臍中央と同じ高さ。
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
作用:調営血、補肝腎、理下焦
引用:「帯脈穴は婦人病に効く穴で・・・、よく帯脈に圧痛が現れる。・・・」
背部痛だけではなく、胃腸疾患、婦人科疾患に用いられるのは、各経穴の作用や成書の記載から
も理解できそうです。肓門の「肓」の意味、帯脈は少陽経であること、奇経の関連などがヒント
になりそうです。
筋肉、神経、経絡、経穴作用も考えてみると、イメージが広がると思いませんか。
イメージが、より具体的なものになるとアプローチしやすくなるかもしれませんね。
多方面からの「充電」を心掛けたいですね。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
【参考】
*鍼灸茗話全 :石坂宗哲 原書 :医道の日本社
*鍼灸経穴辞典 :東洋学術出版社
*鍼灸実用経穴学 :本間祥白著 :医道の日本社
*鍼灸聚英 :明 高武 纂集:上海科学技術出版社