2024年4月1日 校名を変更しました(旧校名:呉竹鍼灸柔整専門学校)

8月鍼灸コラム

お盆休み、いかがお過ごしでしたか?
今回は、過去に何度か遭遇した症例と雑感になります。

大まかな症状ですが、
①頭痛(全体が重い、前額部がズキズキする)
②肩上部が凝る
③自覚はないが腹部が硬い(または冷たい)

「①、②どちらも、とてもつらいという程ではないが、ずっと続いてスッキリしないでいる。」という患者様がいらっしゃいますが、女性の方の割合が多いように感じています。
局所の施術の前に、他の場所に施術することがありますが、上記の例では腹部への施術を先行しています。
①、②は身体上部の症状ですが、関連する経絡の腹部を診て経穴を求めます。

その例として、「四霊」をご紹介します。
「四霊」にはいくつかの説があるようですが、私が以前から応用しているのは、澤田流の「四霊」です。

*澤田流の「四霊」
「四霊」:滑肉門と大巨の左右四穴
『司天と在泉の左右四穴を四霊の穴といって、腹部諸穴のうち特に大切な穴である。』

滑肉門⇒「司天の穴であって、人身に於ける天、臍以上の病気のあらわれる処であり、治療点でもある。」
大巨⇒「在泉の穴であって、人身に於ける地、即ち臍以下の病気のあらわれる処であり、また、其の治穴でもある。」

いずれも陽明胃経の経穴です。
陽明胃経は、頭部・顔面胸部にも流注するので、①・②に対応できるのだと思います。
腹部に施術する、しないに拘わらず、腹部に触れてみると施術のヒントがみつかるかもしれませんね。

まだまだまだ暑さが続きそうです。
食事は「よく噛んで腹八分」、こまめに水分補給を。
もう一息、乗り切りましょう。

【参考】
①鍼灸治療基礎学:代田文誌 著:医道の日本社
②鍼灸茗話全  :石坂宗哲 原著 :医道の日本社
③新版 経絡経穴概論 第2版:教科書執筆委員会 著:医道の日本社

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